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2021年6月2日

【ヨガコラム】テーマ:呼吸「心の全てを息に向けてみる・ 動揺を感じた時は呼吸を整えるとよい」

しっとりとした空気に緑の香りが漂う季節、
今年も6月に入りました。

1年以上続いているコロナ禍・・・

時代の流れや変化は速く、
価値観の転換などを余儀なくされ、
未来が見えにくいと感じていらっしゃる
方も多いかもしれません。

ただ、時代がどのように流れても、
心身が安らかで健康でありたいのは
誰もが願うこと・・・。

今日は、心と呼吸について少し解説
させて頂きたいと思います。

「心の行くところへ、息は従う」
南インドの聖者チルムーラーの言葉ですが、
私達は心がたかぶると呼吸が荒くなり、

何かに熱中したり深く考え事を
していると、ほとんど呼吸をしていないことに
気がつきます。

深い考え事の後に、大きくため息をついたり、
深呼吸をしたりするのはそのためです。

また、心が集中して静かになると
呼吸が止まる・・
ヨガでは、ケーヴァカ・クンバカと言われる
息の自動停止が起こり、
これは深い瞑想時にも発見します。

ここで大切なのは、呼吸に意識を向け
吸う息、吐く息、
自然と止まる息を見つめ、
ひたすら呼吸に集中することです。

集中が途切れ、雑念に意識が
さいなまれてしまったら、
呼吸に意識を引き戻す。

離れても、また引き戻し、
引き戻しという作業を
くりかえす呼吸瞑想。

やり方は単純ですが、
集中継続が難しいとされています。

なぜなら、
人間は快楽を求め、
苦を避けるという習性を修習し
生きているから・・・

呼吸を見つめる作業は、
それだけでは快楽を感じないため、
意識はすぐに何か
快はないか・・・
優位なことはないかと
動き始め、雑念に
さいなまれます。

そこでオススメなのは、
長い時間、呼吸瞑想を行おうと
気負わず・・・

一旦、日常作業をとめて
目を閉じ、ゆっくりと深く
深呼吸をすること。

ほんの30秒、40秒でも
いいから
深く長い息をしてみる・・・。

心地よければ1分、2分と
続けてみると、
不思議なことに大切なものが
見えてきます。

自分の気持ちだったり、
周りのことだったり・・・。

足りているのに尚欲しがる
欲望に苦しめられる
心だったり。

呼吸瞑想は今、必要な「気づき」を
与えてくれるのです。

心の動揺を感じた時こそ
呼吸を見つめ、
まずは長く息を吐きだすのが
大切。

深く吐けば、
深く吸えるようになります。

「心の全てを息に向けてみる」

心と体を繋ぐ役割でもある呼吸。
まずは30秒からでも取り組んで
みるのはいかがでしょうか・・・。

今回のヨガコラムは以上です。

長文、拝読くださり誠に
ありがとうございました。

店主ブログ「整体ヨガと心の手当て」にも掲載中!

日々のレッスン、親の介護など徒然に綴っています。

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